行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

衰えるということ

初めてだから知りたい!スポーツジムとフィットネスクラブの違いって何? | メガロスブログ-カラダに効くトピックス-

 6~7月の忙しさと体調不良にかまけて、2か月もスポーツジムを休んでしまっていたが、久しぶりに汗をかいてきた。予想はしていたが、やはり全身に筋肉の衰えと身体の硬さを感じた。

 準備運動では、久しぶりなので、伸ばそうとする身体の部位を感じながらゆっくりと行っていたが、すぐに身体が熱くなり汗ばんでくる。腹筋や背筋系は意外に落ちていなかったが、上腕系の筋肉や両足太ももの筋肉などは、以前よりかなり重く感じた。

 また、自宅に戻ってからも両脚に軽い筋肉痛が残っており、これも以前にはなかったことである。週4日仕事をしていて、それなりに身体を動かしているつもりだが、筋力や柔軟性は着実に衰えているようだ。

 そう言えば、このようなフィジカルな衰えとは別に、ここ数年記憶力や認知力の衰えが進んでいるような気がする。

物忘れは認知症の初期症状|神戸市垂水区の「こはや脳神経外科クリニック」

 人間70歳も近くなれば、誰もが経験する事なのだろうが、一番多いのが「物忘れ」である。それも、毎日同じようにしている行動(ルーチンワーク)なのに、時々おかしな事をしてしまうことがある。例えば、朝起きてコーヒーを入れる時に、コーヒーの粉を入れないままスイッチを入れてしまったり、コーヒーの粉も水も入れたのにスイッチを入れ忘れたりなどである。自分でも笑ってしまうのだが、実は職場の仲間たちも同じような事をしている。

 職場の仲間の一人(71歳)は、今までに職場内で3回はメガネをなくしている。結局見つかるのだが、どこに置いたか全く記憶に残っていないらしい。元大学の物理の教授(69歳)は、帰り際に車のキーや名札など色々なものを忘れては、ロッカー室に取りに戻ってきている。どうやら、こういった物忘れは、誰にもあるものらしい。

 バンド仲間の今年75歳の長老が、グループラインで「シニア川柳」なるものを送ってきたので、一部紹介したい。

 老いるとは 増える薬と 減る記憶

 マイナンバー ナンマイダーと聞き違え

 人生に 迷いはないが 道迷う

 お互いに ボケかトボケか 気が付かず

 クラス会 俺の年聞く ボケた友  

 

 例えば、以前なら複数の作業を、頭の中で同時に記憶しながら処理できていた事が、そのキャパというか処理能力が落ちている気がする。つまり、5つくらいの事を同時に順序を考えながらできていた事が、3つくらいになってしまっているのである。

 また、突発的に別な用事が入ったりすると、まだ作業は終わっていないのに、新たな用事に意識が向かってしまうことがある。その場合、本来の作業は途中で停止ししてしまったり、さらにひどいケースでは混乱して、本来業務も新しい用事も、両方できなくなってしまうのである。

 老化の一環と言えば、その通りなのだが、おそらく脳の中のおそらく前頭葉あたりの機能が、少しずつ低下しているのだろう。

 認知症などの予防について、日本経済新聞で紹介されていた「脳のアンチエイジング 篠原菊紀」から一部引用させていただく。

<ルーチン化した作業では、「前頭前野」は使われない>

(1)「さくら」「ねこ」「でんしゃ」という言葉を覚えてください。
(2)では、次に100から7を5回引いて、それぞれの答えを言ってください。
(3)「ふじのやま」という言葉を逆から言ってください。
(4)最初に覚えた3つの言葉を思い出してください。

 「このようなテストを行っているときの脳の活動を見ると、(4)で最初の言葉を思い出そうとするときに前頭前野が働きます」

(1)のときには3つの言葉を覚えていても、(2)、(3)と別のことをしているうちに、「なんだっけ?」とよくわからなくなってしまう。

 「面倒臭い頭の使い方ですよね。こういった、一度に複数のタスクを行うことをデュアルタスク(二重課題)といいます。デュアルタスクを行うときに前頭前野が活性化しますが、前頭前野の機能は40~50代になると落ちてくる。知らず知らずのうちにこの手のタスクを避けるようになることと、年代なりの経験は重ねていますからルーティン化したやり方を好むようになる。ところが手慣れた作業をしているときに脳活動を調べると、前頭前野はほとんど活動していません。また、記憶を保存したり必要に応じて取り出したりする作業を行う海馬も、年齢とともに萎縮しやすくなります」

 

 認知症にならないための方法論については、他にもたくさんの書物やネット情報が出回っているので、これ以上の引用は避けるが、身体の衰えを防ぐためのトレーニング以外にも、認知症にならないっための脳のトレーニングというものを意識的に実行していく必要がありそうだ。

 

 以前、内科の病院の待合室に貼ってあったポスターから。

「何を食べたか忘れてしまうのは物忘れ。食べたこと自体を忘れてしまうのが認知症

 

<マイ ギャラリー>

無題

<My Favorite Songs>

Mary Hopkin 「Those Were The Days」


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 Mary Hopkinについては以前にも紹介したが、英国ウエールズ出身で、ミニスカートで有名なツィギーによって見出されたアップル最初の女性歌手である。1968年、ポールマッカートニーのプロデュースによるこの曲は、当時ビートルズのヘイジュードを蹴落として、6週にわたって全英チャートで1位を獲得した。

 この曲の原曲は、ロシア民謡となっているが、何人かの手によってつくられた「長い道を」という曲で、アメリカ人歌手ジーン・ラスキンという人が手を加えて「Those Were The Days」として発表したものなのだそうだ。


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