行雲流水の如く

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青春18切符の旅~常磐線~

 4月5日(金)から6日(土)にかけて、5回目の旅となる「青春18切符の旅」に出かけてきた。本当は1月下旬に雪見旅と称して、奥日光を予定していたのだが、メンバーのご家族にご不幸があり、ここまで延期したという次第である。

 今回の目的地はいわき湯本温泉(福島県)。常磐線の旅である。

  5日朝8:49上野発勝田行きの快速に乗り込む。「青春18切符」は、ご存じの通りJRの快速・普通列車等が1日乗り放題になる切符で、年齢は関係がない。その列車が0時を過ぎて最初に停車する駅まで利用する事ができる。

 今回は、水戸で途中下車する事にした。

 水戸駅では定番の水戸黄門御一行様が、お出迎え。取り敢えず水戸城大手門に向かう。途中、水戸三の丸小学校という学校があるのだが、その立派な校門にビックリ‼️

 大手門、二の丸角楼(かくろう)などを見学させてもらって分かってきたのは、現在水戸市ではかつての水戸城の復元を目指しているそうだ。

水戸城大手門(令和2年2月復元)

 途中、二の丸展示館という小さな資料館があって、かつてはここで「大日本史」編纂にかかる業務が行われていたそうだ。その他、弘道館偕楽園などの教育遺産に関する情報発信や水戸城に関する展示が行われている。

大日本史の模写と水戸城主郭周辺地図

この後、近くで昼食を済ませてから、千波湖のほとりを歩いて偕楽園に向かう。

千波湖

 千波湖那珂川水系に属する淡水湖で、いわゆる堰止湖(せきとめこ)である。現在のような姿になったのは大正末期から昭和前期だそうだが、かっては水戸城の天然の外堀としての役割を果たしていたらしい。湖岸沿いの桜並木が、市民の方たちの憩いの場になっている。

好文亭

 偕楽園は、水戸藩第9代藩主徳川斉昭公によって造られた日本庭園であり、日本三名園にの一つに数えられている。園内には、約3000本の梅が植えられているそうだが、さすがに4月のこの時期では、花はほとんど見られなかったので、好文亭に向かう。「好文」とは梅の異名で、斉昭公が家臣や客人を招いた場所だそうで、先ほど歩いてきた千波湖を遠く見わたすことができる。

 初日はここまでで時間になってしまったので、水戸駅までタクシーで戻り、15:12いわき行列車に乗り込み、16:29湯本駅で下車。

湯本駅

 湯本温泉は1600年以上の歴史を持ち、有馬温泉道後温泉とならんで日本三大古泉に選ばれている。泉質は硫黄泉で「美人の湯」として愛されているそうだ。自分たちがお世話になったのは「古滝屋」という1695年創業の老舗旅館である。外観は決して新しくはないが、内部はリフォームがされており、所々に生け花が飾られていて、宿泊客を出迎えてくれた。

 こちらの旅館は、1泊朝食付きで10,000円と格安なのだが、一人3,000円分のクーポン券がもらえて、このクーポン券は館内にある料理屋で使う事が出来るというもの。これを利用しない手はないという事で、ひと風呂浴びた後に3人でお世話になる。ただ。この日は、メンバーの一人が体調不良でビール1杯だけ飲んで、部屋に戻ってしまったので、3人分のクーポンを実質2人で使わせてもらった。おかげで、実際に支払ったのは、オーバー分の380円だけだった。

写真を撮り忘れたため、唯一の写真

 4月6日(土)10:54湯本駅を出て、日立駅に向かう。日立駅は「海の見える駅」として有名で、特に早朝に見える景色は格別のものらしい。

海の見える駅(日立駅)ネット借用

 ここには喫茶店が併設されているのだが、着いたのが昼前であり、多くの人で込み合っていたので断念せざるを得なかった💦

 ところで、日立駅を降りると多くの人が一定方向に歩いていくので、JRの方に聞いてみたところ、「今日明日は、さくらまつりが開催されます。」とのこと。せっかくなので、自分たちも、その方向について歩いて行くことにした。

 駅前には平和通りという大きな通りがあるのだが、約1キロにわたって桜のトンネルになっており、そこが全て歩行者天国になっていた。

 道路の両脇には、たくさんの屋台が並んでいるのだが、いよいよ奥の方まで近づくと、何やら大きな山車が見えてきた。

 いただいた資料によると、これは操り人形を乗せたカラクリ仕掛けの山車で、大きさは高さ約15M、横幅約3~8M、重さは約15トンもあるそうだ。中には、何体ものカラクリ人形が刀を振ったり、弓矢を放ったりして動いている。(この矢は実際に放たれて、見物客の方まで飛んできたのでビックリ!)

 江戸中期が起源とされ、ユネスコ無形文化遺産にもなっているそうだ。

youtu.be

  こんなに壮大なカラクリの山車を見るのは初めてだったので、大いに感動した!

 

 今回の旅も、水戸、湯本温泉、日立の3つの街に立ち寄ったわけだが、それぞれに興味深いことが多く、大いに楽しむことができた。特に、2日目の日立では、何も基本情報を持たないままの出会いだったので、「青春18切符」によるぶらり旅の面白さを堪能することができた。

<My Favorite Songs>

Julie London

youtu.be

  ジュリー・ロンドンは元々映画女優であったが、結婚により引退。一時主婦業に専念していたが、離婚を契機に歌手として芸能界に復帰。この「Cry Me A River」がヒットして一躍人気女性歌手になる。(Wikipediaより)

 最近家で仕事をする際に、バックミュージックとしてこういったオールドジャズを聴くことが多い。ゆったりとした旋律とハスキーな声は、仕事の邪魔をしないし、実に心地よいのである。ながら族には丁度良いと思う。

 もちろん、アップテンポの曲も聞くし、嫌いではないが、仕事のバックミュージックとしては、こういう曲が良い。