行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

おつかれさまの旅へ(伊豆高原~横浜)

 2023年も残り僅かになってきた。毎年、この時期はバタバタとせわしないのだが、それでも何とか時間を作って、「2023年おつかれさまの旅」に出かけてきた。と言っても、いつものコース「伊豆高原~横浜」だが。

熱海アーケード通り

 12月17日(日)朝8時30分頃出発。熱海には11時近く到着。昼食を取るには少し早かったので、久しぶりにアーケード通りの方まで散策に。ここ数年、熱海は若者たちの姿がよく見られるようになった。

 おそらくSNSか何かで取り上げられているのだと思うが、なぜか特定の店に若者たちが集まっている。ある店は大入り満員だが、その隣の店はガラガラという不思議な現象が起きている。また以前から、熱海プリンの店がいつも若者でにぎわっていたが、最近はシュークリームの店にも行列ができている。

征家(まさや)の焼魚&刺身定食

 そんな若者たちの行列を横目で見ながら、いつもの「征家(まさや)」に入店。こちらはカウンター席が6~7隻、入り口脇に小上がりのある小さな店である。無口だが腕の良いご主人と奥さんの二人で営んでいる。ここ数年、熱海を訪れる度に伺っているので、すっかり顔なじみになっている。今回もカマスがあったので速攻注文する。

 以前も書いたかも知れないが、カマスと言えば「ひらき」位しか知らなかったが、上品な白身がほっくりとしていて、適度な塩加減が絶妙な味わいである。冬場のブリも捨てがたいが、最近はもっぱらカマスが良い。

川奈ステンドグラス美術館(HPより)

 熱海を出た後、少し時間があったので川奈のステンドグラス美術館に立ち寄った。こちらは、1800年代のヨーロッパのステンドグラスを中心に、約300点が展示されている。館内には、川奈のゴルフ場と海の見える素敵なカフェも併設されている。

 カフェでコーヒーを頂き、海と空を見ながら、ぼんやりと時間を過ごす。

 午後4時頃宿泊先にチェックイン。夕食前に、伊豆グランパル公園で「体験型イルミネーション」というのをやっているとの事で、はじめて出かけてみた。

グランイルミ

 伊豆高原には毎年来ているのに知らなかったが、今年で9年目でありイルミネーションランキングで7年連続1位を獲得しているそうだ。

 12月18日(月)朝食をすませた後、宿泊地の周囲を散策。9時頃には出発して、お気に入りの和菓子「石舟庵(せきしゅうあん)」へ。いちご大福や塩豆大福などの和菓子以外に、「朝プリン」なるものがあって、朝からこれを頂くのがここ最近の通例になっている。今のところ、ここのプリンが自分的には1番の推しである。

石舟庵(せきしゅうあん)

朝プリン

 その後、下田方面へ。お目当ては「道の駅開国下田みなと」内にある、地魚料理を出す「さかなや」のキンメダイである。地元のお母さんたちがやっている定食屋で、値段もリーズナブルで美味い。

刺身&金目煮付け定食

 昼食後は、下田の町をぶらぶらと散策した。この町はいつ来ても、景色がほとんど変わらない。ここだけが、まるで時間が止まっているような、不思議な感覚にとらわれたりする。

了仙寺

 1854年にペリーが来航し、日米和親条約が結ばれたが、その後下田の了仙寺でさらに細かな内容まで話し合われることになった。この中で、アメリカ人は下田の町を自由に歩く権利「遊歩権」を与えられた。(海軍の軍楽隊が下田の町民を対象としたコンサートを開いたそうである。)今は、そういう歴史の渦から取り残されたように、ひっそりとした時間が穏やかに流れている。

ペリーロード

ペリーロード

 12月19日(火)旅の終わりは横浜へ。今回は、以前から気になっていた「帆船日本丸」と「横浜みなと博物館」を訪れてみた。

帆船日本丸

 日本丸は周知の通り、日本の航海練習船で数多くの実習生が、この船で実践的な演習を行ってきたが、1984年に引退。現在は、横浜市の所有となり「日本丸メモリアルパーク」内のドックで展示・公開されている。「横浜みなと博物館」が併設されており、共通の入場券でどちらも見学する事が出来る。

船長公室(左)と実習生室(右)

 何といっても横浜の街は、夜景がすばらしい。現在、横浜大さん橋山下公園を中心に光のイルミネーション「ヨルノヨ」を開催中である。(~2024.1.4)

 

 旅には色々な楽しみや喜びがある。その中でも最近の最大の楽しみは「食」だと思っている。その土地ならではの美味しいものを頂くことは、大げさに言えば生きる喜びにもつながる。決して高価なものでなくても、新鮮さであったり、珍しさであったり、あたたかさであったりする。

 そして、もう一つの喜びは、日常生活から完全に切り離され、自分をリセットすることができる事だと思う。目に映る景色や感じる空気感や初めての出会いなどから、新鮮な刺激を受けることが心地よい。今は、日常に戻ってきたが、心はすでに次の旅を心待ちにしている。

<マイ ギャラリー>

アブラゼミ

<My Favorite Songs>

斉藤和義おつかれさまの国

 

1日に何度も繰り返すその言葉

もしかしたら「こんにちは」よりも多いくらい

その人の疲れに「お」をつけて

「さま」までつけて

「おつかれさまです」と

声かけるぼくらの日々

 

やさしくて強くて一生懸命で

生きることはただそれだけでも大変で

その愛も仕事も大切で頭を下げて

「おつかれさまです」と

いいかわすぼくらの国

 

つらいのはわかってる

だけどわからないよ

誰だってそれぞれ隠した切なさは

ほんとうは言えなくて

だから言うのだろう

ありがとう 大丈夫です

おつかれさまです