行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

別れの季節

楽天市場】送別会 花束 退職祝い プリザーブドフラワー ブリザード ブーケ 送別会 会社 花 還暦祝い 結婚退職 お祝い プレゼント 贈り物 バラ  結婚祝い 歓迎会 先生 謝恩会 高校 大学 小学校 中学校 恩師 メッセージ お祝いの花束 誕生日 入学祝い 卒業祝い 合格祝い ... 

 春は季節の変わり目であり、慣れ親しんだ友人や同僚との別れの季節でもある。自分の勤務先でも昨日市内のホテルで送別会が開かれた。コロナでの自粛期間もあり実に4年ぶりになるであろうか。

 このような一つの儀式としての別れであれば、それなりに挨拶だの花束贈呈などの進行があって、粛々と進んでいくものだが、友人や近親者との別れの場合は、うまく気持ちを伝えられなかったりすることも多い。そして、それが一生忘れられない記憶として、ずっと心に残っていたりする事がある。

 自分の場合は、学生の時のある友人との別れが、忘れられない思い出の一つになっている。就職が決まった春休み、その友人と同じ電車にのって、それぞれの実家に向かっていた。他愛もない話をしていたのだが、いよいよ乗り換えのため彼と別れる際には、手を振って「じゃあな」としか言えなかった。もっと言いたい事はあったはずなのだが、男同士の照れくささからか、それ以上の言葉が見つからなかったのである。短い期間ではあったが、ともに学び、笑い、酒を交わしたその友人とは、それ以後2度と会うことはなかった。

 もう一つは、母親との別れである。事情があって、自分の両親は故郷の長崎県壱岐の島に暮らしていた。やがて父親が亡くなり、その七回忌の際には、休みをもらって島で1週間ほど過ごした。そして、高速フェリーで帰る際には、親戚の叔父さんたちと一緒に、波止場で一生懸命手を振って見送ってくれた。この時も、「じゃあね、元気で」位しか言えなかったと思う。だんだん小さくなっていく母親の姿を見届けて、自席に戻った時に、涙があふれて仕方なかったことを覚えている。結局、生前の母親に会ったのは、この時が最後であった。

 別れは、いつか必ずやってくるものらしい。それは、多くの場合、さびしさや悲しさを伴うことが多いが、同時に一生消えない記憶として深く心に刻まれていくものでもある。それえは、何物にも代えがたい、素敵な宝物でもある。

<My Favorite Songs>

youtu.be  言わずと知れたユーミンこと荒井(松任谷)由美の名曲である。1975年2月発売。ハイファイセットへの提供曲としてリリースされた。

 最近知った事なのだが、ここで出てくる「あの人」とは学生時代の恋人ではなく、美術の先生の事だったそうである。当時、美術で芸大を目指していて、この先生がずいぶん励ましてくれたそうだが、結果は不合格。家庭の事情で多摩美術大学に進学する。

せっかく応援してくれていたのに、やがて音楽への道を歩み始めてしまう事になる。そんな思いを歌ったものなのだそうだ。