行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

朋あり、遠方より来たる

 

朝の境川

 気が付くともうここまで押し詰まってきてしまった。今年は特に後半から、様々な出来事が次々と重なり、夢中で駆け抜けてきたような感がある。良い事もそうでない事も、一つずつ受け止めながらも精一杯やってきた。もっとこうすれば良かったと思うことが常だが、これが自分にできる最大限なのだと開き直ったりもする。

 そんな、年の瀬にふと心がほぐれるような事が続いた。

 今月20日、以前の職場の先輩から連絡があり、「22日に久しぶりに当時の仲間と一杯やるから出てこないか。」とのお誘い。その日は出勤日で、近々やらなければならない仕事もあったので、一瞬ためらったのだが、結局夕方から待ち合わせの場所に出かけていった。案の定、自分は一番遅く合流したのだが、そこにはかつてお世話になった先輩たちや後輩たちが、なごやかに酒を酌み交わしてしていた。

 このメンバーと会うのは、おそらく7~8年ぶりだろうか。定年後の生活や孫の話し、夜中のトイレの話し、「そういえばあいつどうした」ということで、突然電話をかけてみたりと、楽しくも懐かしい時間を過ごす事が出来た。

 一番の長老は、いつか「あこがれの人」で書いた10歳上の大先輩である。泰然自若、矍鑠(かくしゃく)としたその物言いは、もうすぐ古希を迎える自分など、まだまだ若造なのだと思い知らされてしまう。そんなエネルギーをもらえた時間でもあった。

 また、昨日の夕方、突然かつての友人から電話があった。彼は学生時代の友人で、同じアパートに住んでいた事から、安い酒を飲みながら色々な話をしたものだった。その後、彼は地元の神奈川に帰ってしまってから、年賀状のやりとりだけになってしまったが、数年前に30年ぶりに東京で再開することになった。その後2~3度会う事もあったが、それも、彼の方が忙しくなってしまい途切れていた。、

 何やら、1年の仕事納めの日に、自分のデスクに戻ってきた時に、ふと話したくなったそうである。互いの近況など他愛のない話をして電話をきった。

 仕事や生活をしていく上で、多くの人たちと接しているが、何年たっても心許せる友だちや先輩がいるというのは、とても有り難いことなのだと思う。決して気負うことなく、別れる時もさりげない。そんな友だちを一生大事にしていきたいものだ。

<マイ ギャラリー>

ハナミズキ

<My Favourite Songs>

Carol King 「You've got a friend」


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 ややもするとジェームズ・テイラーの曲と思われがちだが、実はキャロル・キングが1971年に発表発表したアルバム「つずれおり」に収められている。

 君が落ち込んで、困っている時

 少しの愛とか優しさが欲しい時

 全てがうまくいかない時

(そんな時は)目を閉じて、私のことを思い出して

 すぐに私が駆けつけて

 どんなに暗い夜も明るくしてあげる