2年ぶりの北海道旅行に出かけてきた。この10年間でおそらく7回目となる。以前も書いたが、我が家は一度気に入ると、少しずつ場所を変えながら何度も同じ所に行く傾向があり、札幌に泊まるのもこの2年間で3回目となる。
9月30日(月)朝6時過ぎには自宅を出て、羽田空港 に向かう。最近は、大きな荷物は事前に宅急便で送ってしまう事にしているため、小さめのリュックサックで出かけられるようになった。
朝食は、今回も空港内のHitoshinaya(ひとしなや)で。ここは以前のブログでも紹介したが、朝5時半から空いていて、質の良い食材や温かいご飯が食べられるため、利用客は多い。メニューは「鮭御膳」「白粥膳」「茶漬膳」の3つのみ。迷わず「鮭御膳」を注文した。一品一品が美味しいのだが、特に白米が美味い。
Hitoshinaya鮭御膳
釧路空港には10時過ぎに到着。天気は晴れ。レンタカーを借りて、札幌に向かう。
昼食は、前回お世話になった回転寿司トリトン 豊平店ヘ。職場の北海道出身者に聞いてみると、ここは北海道でも人気のある店で、大概いつも混んでいるとのこと。今回も混雑を覚悟の上だったが、実際1時間待ちになってしまった。それでも、やはり一つ一つのネタは大変美味しい。ただ、前回来た時はサーモンがとても美味しいと思ったが、今回はホタテやイカ の方が美味しいと感じた。季節によって味も変わるのかも知れない。いずれにしても、ネタが新鮮で値段もリーズナブルである。
昼食に大分時間をかけてしまったので、この後は観光施設「白い恋人 パーク」などを回って、早めにホテルにチェックインすることにした。
白い恋人 パーク
札幌2日目。朝食を済ませた後、ホテルの目の前にある「北大植物園」内を散歩するため出かけた所、入り口に妙な張り紙が!
「園内にシカが侵入しました。現在職員が園内を巡回しています。安全が確認できるまで、開演を見合わせます。」
仕方ないので、植物園の周辺をゆっくり散歩することにしたが、どうも最近札幌市内では、あちこちでシカが目撃されているそうだ。
10時頃、ホテルを出発。小樽を経由して余市 に向かう。小樽から余市 までは、わずか30分程の距離なのだが、今までなかなか足を延ばすことができず、気になっていた町である。
余市 といえば「ニッカ」。言わずと知れた、ニッカウヰスキー の蒸留所がある土地で、NHK の朝ドラ「マッサン」のモデルとなった竹嶋政孝が、日本で最初の蒸留所建設の地として選んだ場所でもある。
蒸留所の方は予約していないと入れないが、レストランとミュージアム の方は誰でも入館できる。
ニッカミュ ージアム
ミュージアム の中にはテイスティング ・バーがあって、有料だがここでしか味わえないウイスキー を楽しむ事ができるそうだが、残念ながら車のため、あきらめて次のコーナーへ💦
政孝とリタ
NHK の「マッサン」を見ていなかったので、予備知識はほとんどなかったのだが、本格的なウイスキー 造りを目指して、単身スコットランド に渡った時の日記やノートが残されていて、大変興味深かった。日記の中に「苦シイ洋行ダナー、イヤイヤ心棒セヨ」という一文があって、「日本のウイスキー の父」の内面を垣間見ることができた。
また、大変な反対を押し切りながら結婚することになるリタとの出会いや、生涯愛し続けた情熱家であったことが伝わってくる。単に、ウイスキー の資料館だけでなく、人間としての竹嶋政孝という人物を知る事ができた。
3日目は10時頃チェックアウト。今日の目的地は定山渓だが、札幌からは小1時間でついてしまうので、北海道神宮 と丸山公園に立ち寄った。
北海道神宮
北海道神宮 は、明治天皇 が「開拓三神 」(大国魂命 ・大己貴命 ・少彦名命 )を祀るよう詔を出したのが始まりとされる。また、神社内には北海道開拓の功労者を祀る開拓神社 も併設されている。広さは約18万平方キロメートル(札幌ドーム3個分)もあって、緑豊かな自然に囲まれた中にある。ゆっくり歩いていると時折野生のリスの姿も見ることができた。
隣接する丸山公園
この後、いよいよ定山渓に向かう。定山渓は支笏洞爺国立公園 内の渓谷と温泉が有名で、紅葉の頃には多くの観光客が訪れるという。まだ、10月上旬ということで、紅葉とまでは行かないが、いくらかの黄葉を楽しむことができた。
また、今回お世話になったホテルは、2年前に支笏湖 でお世話になったホテルの系列で、本館にあたる老舗ホテルということであった。
ロビーとラウンジ
今年9月にオープンした図書室
定山渓では、宿泊者を対象としたイルミネーション「ルミナリエ 」というイベントを6月から10月いっぱいまで実施していて、食後の散歩がてらに多くの宿泊者たちが楽しむことができる。
ルミナリエ
今回の旅行は、比較的限られた地域内をのんびりと移動するような旅となった。年齢を重ねてくると、観光中心よりもこういう旅の方がよい。おかげで、日常から離れて頭の中が空っぽになったような気分を味わう事ができた。忙しい時間とゆったりとくつろぐ時間の切り替えもまた楽しいものである。
帰りの空港では、おきまりの「北海道ラーメン道場 」でコーン味噌ラーメンを頂き、大満足で帰路についた。
<My Faborite Songs>
さよならの言葉 小野香代子
VIDEO youtu.be
1977年第13回ヤマハ ポピュラーソングコンテスト (通称ポプコン )のグランプリ受賞曲である。(この曲は翌年八神純子 がカバーしている。)小野香代子はプロとしてデビューしなかったため、レコーディングされた曲としては、この曲と「気まぐれでいいのに」の2曲しか残っていないという。この歌は、亡くなった自分の母親のことを想って創られたものだそうだ。