
「♪暮れなずむ街の~」という歌があったが、こんな夕空なのかと思って、仕事帰りに思わず写真を撮ってみた。家に帰って調べてみたところ、「暮れなずむ」という言葉は俳句の世界では春(晩春)の季語になっているそうだ。「なずむ」は漢字で「泥む」と書き、物事がスムーズに進まずに滞るという意味があるとのこと。そこから「日が沈むのが滞る=なかなか暗くならない」という意味になるらしい。そう言えば、海援隊の「贈る言葉」という歌は、人との別れの歌として歌われるイメージがあるが、別れ=春なのかも知れない。
それでは、今頃の夕暮れ時を表す言葉も調べてみた。「秋の暮れ」「秋の夕」「秋の夕映え」「秋夕(しゅうせき)等々。意外に特別な感じはしない。黄昏(たそがれ)という言葉もあるが、これは誰そ彼(たそかれ)に由来し、夕方の薄暗がりの中で、相手の顔や見分けがつきにくくなった時に、「誰そ彼(そこにいるのは誰ですか)」と問いかけた事に由来するという話。(昔学校で習ったような気がする)これは、季節に関わりなく、使われるものらしい。
それにしても、日本語というものは大変奥が深い。

本日、10月31日はいつの間にか「ハロウイン」と言われるようになり、都会では仮装した若者たちが、こぞってお祭りのように練り歩くようだが、ここはあえて日本古来の言い方で「朝寒(あさざむ)」という表現を取り上げてみたい。
実際、ここ数日朝はとても肌寒く、着るものが一枚多くなったり、少し厚手のものになったりしている。その寒さは昼になると消えてしまうのだが、季節が冬に近づいているのだなあと感じたりする。
○朝寒やたがひに見合ふ顔と顔 小林一茶
(急に冷え込んだ秋の朝、寒さのあまり互いに顔を見合わせているよ)
○朝寒や 煮炊きの湯気の座敷まで 田辺レイ
(台所で朝食の煮炊きの鍋の湯気が 家の奥の座敷にまで漂ってきたよ)
○朝寒も夜寒も人の情けかな 加賀千代女
(朝の冷え込みも夜の寒さも、温かいお茶や声かけ等の気遣いが心に染みるものだなあ)
<My Favorite Photo>

<My Favorite Songs>
We are All Alone. Boz Scags
1976年ボズ・スキャッグスによる楽曲。1970年代アダルト・コンテンポラリー・ミュージックと名付けられた音楽ジャンルの一つで、少し大人向けな感じのする楽曲を指していたと思う。ビリー・ジョエルやバーバラ・ストライサンド、エルトン・ジョンなど聞きやすい音楽が多かったような記憶がある。その中でも、この曲はとても印象に残っている。
多くのミュージシャンがカバーしているが、リタ・クーリッジのカバーがなかなか良い。



































