行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

雨あがる

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 今日は、昨日までとはうって変わって、暖かくて穏やかな一日。

 こんな日は、いつか観た「雨あがる」という作品を想い出した。

(公開:2000年、原作:山本周五郎、脚本・黒澤明、監督:小泉堯史

 <あらすじ>

 亨保時代。剣術の達人でありながら、世渡りが下手でなかなか仕官が決まらずにいる三沢伊兵衛。彼には、仕官の口を求めて放浪の旅を続ける身にも関わらず、献身的に寄り添ってくれる心優しい妻・たよがいる。

 旅の途中、大雨によって川が氾濫し、足止めをくった二人は、ある宿場町にある木賃宿に逗留することにします。

 そこには老若男女さまざまな性格の旅人たちがいて、雨があがるのをひたすら待っていました。安宿で鬱々としている彼らを見兼ねた伊兵衛は、持ち前の親切心から賭け試合で都合してきた金を使って、美味しい食べ物と酒を振る舞い、元気づけようとします。楽しい一夜の宴が明け、なまった身体を整えるために早朝の散歩に出て伊兵衛は、そこで思いがけず侍たちの果たし合いの場面に遭遇してしまいます。

 果たし合いは御法度であるため、ここでも親切心を発揮し、若侍たちの仲裁に入ります。

 はじめこそ怪しまれた伊兵衛でしたが、そこへちょうどやってきた藩主永井和泉守重明に行いを感心され、翌日城へ呼び出されます。すると永井和泉守重明は、後任が見つからないでいた藩の剣術指南番の話を持ちかけるのです。

 偶然の巡り合わせによって舞い込んできた大役に伊兵衛は心踊らせますが、慣例を重んじる頭の固い家老たちは猛反発。正式な任命はお預けとなり、ひとまず御前試合によって判断されることになります・・・・・・・。

 

 この続きは、まだ見ていない方のために伏せておくが、この映画の最後のシーンで出てくるのが、上のポスターの見事な「あおぞら」なのである。この映画を見終わったあとに、この青空のようなさわやかな気持ちになったのを覚えている。

 

 今日は、特別な日でも何でもないが、久しぶりに駅前のレストランで優雅なディナーをいただいてきた。自分にごほうびでもないが、こんな日もたまには良いものだ。

 

 「雨あがる」のオープニング。


雨あがる(予告編)