行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

入道雲

f:id:wf160310-6741:20210718215203j:plain


​ 雲を見上げるのが好きだ。特に、もくもくと湧き上がる入道雲が良い。積乱雲とも言うが、個人的には「入道雲」という呼び名の方が、しっくりと来る。
 どうしてなのか理由はよく分からないが、おそらくは子供の頃の記憶に根ざしているように思う。
 

 決して裕福とは言えなかった我が家では、夏休みと言っても、どこかに連れて行ってもらえる事はほとんどなかったが、毎年、静岡の三島にいる親戚の家に遊びに行く事がとても楽しみだった。(父親の勤めていた会社の社長の家が三島にあり、その社長の奥さんが父親の妹だった関係から、暑中見舞いを兼ねて遊びに行っていたらしい。)
 三島には、親戚のお兄ちゃんが3人いて、自分たちのような子どもの面倒をよく見てくれた。家の前の側溝には、富士山の雪解け水が流れていて、そこで冷やした西瓜は本当に美味かったし、夜になると縁側で花火もした。特に、沼津の海に海水浴に行った事と三島大社のお祭りは、その時の波の感触だったり、まばゆいほどの夜店の灯りなどを今でも鮮明に覚えていたりする。
 自分が入道雲が好きなのはこういった一連の夏の記憶と、恐らく毎日のように仰いでいた夏空の記憶がリンクしているのかも知れない。
 

 今朝の新聞の片隅にこんな記事を見つけた。
「『感情もまた能力なのです。愛も恩も義理も、自然と身につくものではないのです。山内志郎』  人がなす経験は反復される事で定着していくと、西洋中世哲学史家は言う。そして人の感情もまた「何度も経験され、教育され、訓練されなければ身につきません」と。感情は一つの達成なのである。(後略)』・・折々の言葉より・・
 

 梅雨があけて、子どもたちは21日から夏休みに入るそうである。「8月になったら、泊まりに行くよ。」と息子から連絡が入った。
 さて、今年は孫をどこに連れて行ってやろうか?

<マイ ギャラリー>

f:id:wf160310-6741:20210718215846j:plain

波しぶき


www.youtube.com