行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

さよなら、マル!

愛犬マル

 15年近く一緒に過ごしてきた愛犬のマルが12日亡くなった。実は、昨年の春、散歩中に突然倒れるという事があって、あわてて動物病院で診てもらったところ、心臓の片方の弁がうまく働いていないという事が分かり、それ以来心臓の薬や強心剤・利尿剤などを毎日飲み続けていた。

 ところが、ここ数日前から突然叫び声をあげて倒れるという事が何回か続き、声をかけたり身体をさすったりしてやっていた。そうすると、しばらくして、何事もないような顔で立ち直っていたのである。

 12日の深夜1時頃、再度この状態になったのだが、いつものように体をさすってやる事で落ち着いたので、こちらも床についたのだが、結局朝起きた時にはすで動かなくなっていた。

 人は突然身近な存在を失うと、しばらくはぽかんとして、現実の事として理解できなくなってしまうらしい。そして、時間の経過とともに、少しずつ現実の事として受け入れるとともに、深い喪失感に襲われるようだ。(これが、ペットロス?)

 思えば、初代の愛犬が亡くなった時も、この淋しさが半年も続いていた。

 特に、家に帰った時に、一番に出迎えてくれていた愛犬がいないという事が辛かった記憶がある。結局、そのさびしさを埋めるように、ペットショップに行って2代目のマルを迎える事になった次第である。

 小さい頃は、とても臆病でなぜかアスファルトの上を歩く事もできなかったのだが、大きくなってからは、自分より大きな犬に立ち向かっていこうとする勇猛な面も見せていた。エサも良く食べ、病気らしい病気とも縁がなかった。

 また、最初の孫がマルの事が大好きで、遊びに来ると一緒に散歩に行ってくれたり、マル用のふとんの所で一緒に遊んだりしてくれたりして、よく面倒を見てくれた。

孫とマル

 今はまだ、えさや散歩の時間になると「あ、えさあげなくちゃ」「散歩の時間だ!」と思ってしまい、そのたびに「あ、もうマルはないんだ。」と思ってしまったりする毎日である。

 本日、マルがお世話になっていた動物病院から花が届いた。あらためて、多くの人に愛され、そしてお世話になっていたんだなあと感じている。

 さよなら、マル!安らかに眠って下さい。