行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

よく分からないこと

  

 毎日の生活の上で、目の前で起きている現象は分かるけれども、その理由や背景などがよく分からない事は結構あるものだ。例えば、最近の物価高。以前は、ロシアとウクライナの関係で、小麦粉を含む色々な物資が不足しているのだと思っていた。そのうち、ガソリンの値段が上がってきて、これはコロナウィルスによる影響が収まってきて、経済活動が回復してきたからだと言う。

 かたや円安の影響も大きいらしい。日本とアメリカの金利の違いから、円を売ってドルを買う人が多いのだそうだ。そのうち、この夏の異常な暑さから葉物野菜の値上がりも著しい。

 複数の要因が複雑に影響し合っているのかも知れないが、自分のように金融関係に疎いものにとっては、何が起きているのかを正確に理解する事は難しい。

電流と電子の向き

 同じような事は、科学の分野にも多い。例えば、中学生の頃だったか、電気の流れというものが、電子の流れであり、マイナスからプラスに移動するという事が、自分はなかなか理解出来なかった。しかも、電子の流れと電流の流れは逆であると言われても、どうしてもしっくりと来なかったのである。 (これは、はじめに電気の流れはプラスからマイナスであると学者たちが決めてしまった後に、電子の存在が発見されたことによる。)

 「物価」にしても「電子」にしても、共通するのは、どちらも「得体の知れない」「目に見えにくい」ものという事だろうか。人は、自分の五感を通して見たり、聞いたり、感じたことは、理解しやすいが、そうでないものは、「言葉」による概念として理解していく。(ただし、五感を通しても間違って判断してしまう事もあるし、「言葉」による概念は、人によって少しずつ「違い」がうまれてしまうのも事実である。)

 自分のような人間にとっては、概念の上に概念を重ねるような説明をされると、よく解らないだけでなく、不安にすらなってしまう。

 一般に科学に求められるのは、「実証性」「再現性」「客観性」と言われている。つまり、いつどこで誰でも実験・観察する事ができて、同じ結果が出て、なおかつ誰が見ても納得出来ることを、科学的に真実であるというそうだ。

 しかしながら、多くの一般市民は、身の回りのすべての事を実験検証する事など、到底出来ないので、結局、学校で習ったことや、テレビやネットなどの情報を鵜呑みにすることになるが、そのほとんどは「よく分からないこと」の積み重ねなのである。

 

 よく、「あー、それはね・・」と色々な事を語ってくれる人がいるけれども、「それは・・・らしいよ。」とか「聞いた話だけど・・」と言ってくれる人の方が、信頼できるような気がする。

<My Favorite Video>

youtu.be

 Facebook等で時々こういうビデオに出会うことがある。思わずにんまりしてしまう事間違いない映像をどうぞ。