行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

ヒマワリの観察日記

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8月1日

  職場の畑に植えたヒマワリがようやく花を咲かせ始めた。街にはすでに多くのヒマワリが咲き誇っており、特段珍しいものでもないが、種子から発芽させ、ようやくここまで来たので、思い入れもあるし、楽しみでもある。この角度から見ると、玉ねぎのような形のものは「がく」なのだろうか?

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 8月5日

 表側から見ると、花びららしいものが見えてきた。内側に折り込まれたたくさんの花びらが、これから外側に向かって開いて行くのだろう。ヒマワリの開花の様子をこんなにじっくり見た事がなかっただけに、興味深い。

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8月7日

 内側に向いていた花びらがようやく開いた!思っていたほどは大きくなかったが、それでも開花した事は、素直に嬉しい。

 さらに花びらの中を見てみると、外側に花粉らしきものが見える。この一つひとつが小さな花で、頭状花序(とうじょうかじょ)と言って、キク科植物の特徴らしい。

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  よく見ると1番上の花の下、ちょうど茎の分かれ目の所に、小さな花芽のようなものを見つけた。

 調べてみると、1番上の花を頂芽(ちょうが)、この小さな花芽を側芽(そくが)と言って、何らかの理由で頂芽が摘み取られたりすると、この頂芽が新たに成長していくらしい。

  実は、こう言った事は植物の世界ではよくある事のようだ。

 例えば葉の温度が高くなると、水を蒸発させる事で温度を下げようとするし(蒸散)、冬のダイコンや白菜が甘いのは、葉を凍らせないための物質、たとえば「糖分」を増やしているかららしい。

 また、モンシロチョウのアオムシはキャベツの葉をかじるが、キャベツの方はかじられては困るので、ある種の香りを出すという。この香りは、アオムシの幼虫に卵を産むアオムシコマユバチが大好きな香りで、体に卵を産みつけられたアオムシは死んでしまうそうだ。つまり、キャベツは香りを出すことで、自分の身をハチに守ってもらっている。

 こういった事は、生きていくための植物の戦略なのである。(「植物のいのち」田中 修著参照)

 

「見るー見つめるー見つめ直す」という言葉がある。

 

 我々が普段多くの物を見ているわけだが、実はきちんと見ていない事が多い。ところが、ふとしたきっかけで、その対象と深く関わり、じっくり見つめる事によって、多くの気づきや発見・驚きなどが生まれる事がある。

 このような時、我々はその対象を見つめ直し、今までとは全く異なった見方が生まれてくる。我々の物の見方や考え方は、こうして少しずつ深化していく。

 

<マイ ギャラリー>

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