行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

時間というもの2

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2月15日夕方、虹が出ました!

 早いもので2月もすでに後半に入っている。昔から「2月逃げ月」と言うが、他の月と違って若干短い事もあるが、1月から3月はやることが多いので、早く過ぎていくという意味らしい。

 自分自身の生活を顧みると、確かに在宅勤務だの、確定申告だの、所属するNPOの発表の準備(近々、オオムラサキの会の活動内容を県の方で提案する事になっている。)だのを抱えてはいるが、寝る間を惜しむほどでもなく、比較的時間は穏やかに過ぎているような気がする。ただ、この「穏やかに」というのが結構くせもので、特段変化の少ない生活を送っていると、時間は早く過ぎていくものらしい。

 

  「楽しい時間はあっという間に過ぎるのに、退屈な時間はなかなか過ぎない。」というのは、誰もが経験した事だろう。このことについて調べてみたところ、この感覚を引き起こしている主な要因は「時間経過に対して向けられる注意」なのだそうだ。

 つまり、時間の経過に注意が向けられる頻度が高いほど時間がより長く感じられるし、逆に,注意が向けられる頻度が低い場合や,時間の経過以外の事柄に注意が向けられる場合には,時間は短く感じられのだそうだ。(長い話は、時計が気になる!)

 今の自分の生活が「楽しくて仕方がない」かどうかは別として、時間の経過にあまり注意を向けていないのは確かかも知れない。

 

 昔読んだ本で「ゾウの時間 ネズミの時間」という面白い話があって、身体の大きい生物ほど、心臓の周期も呼吸も長く、寿命も長いのだけれど、心拍数はどちらも大体15億回という計算になるそうだ。ハツカネズミの寿命は2~3年で、インドゾウは70年近く生きるのだが、心拍数を時間の単位として考えるならば、ゾウもネズミも全く同じ長さだけ生きている事になるという。

 動物たちには、それぞれの時間というものがあって、人間が考えている「時間」だけが「時間」ではないという事だ。

 先ほどの15億回という心拍数から計算すると人間の寿命は「26.3年」。

 しかしながら、縄文人の平均寿命が推測値で「31年」、戦前は「人生50年」と言われていたのが、今や「人生100年時代」という言葉も聞かれるようになってきた。

 そこには、安定した食料供給や安全な生活と医療体制の充実などが、人間を長生きさせてきたのだろう。

 

 こうして考えてみると「時間」をどのようにとらえるかは、人間の感覚的な要素が大きいようだ。そして、「自分の時間」をどう感じるかは、「自分の過ごし方」によるという事を、今さらながら、あらためて実感!


Willie Nelson - Old Timer