行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

年賀状

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 今年は珍しく、いつもより早く年賀状に取り掛かり、23日には出すことができた。ここ10年程は、その1年で自分が撮った写真の中から、一番気に入ったものを選んで載せるようにしている。今回は、伊豆高原の城ケ崎で撮った写真を使う事にした。

 たまたま入ったレストランから見えた外の風景を撮ったものだが、手前のテーブルと椅子の向こうに開けている海と雲のコントラストが心象に残っている。

 ところで、自分が年賀状を出し始めたのがいつ頃からだったか考えてみたが、はっきりとした記憶がない。覚えているのは、学生時代に美術の時間に作った版画の年賀状である。確か、一つの版木に絵の具で3色くらい施した多色刷りであったように思う。

 社会人になっても、しばらくは版画を彫っていたが、だんだん忙しくなってきた事と、100枚以上になると版木が絵の具で埋まってしまう等の苦労が多く、自然にやめてしまった。

 ちょうど、その頃「プリントゴッコ」なるものが発売されて、結構長くお世話になったと思う。(おそらく、まだ押し入れの中にあるはず!)やはり、100枚以上の年賀状を部屋中に並べて、一晩乾かしていた事をよく覚えている。

 あれから月日がたち、最近は高齢を理由に「年賀状じまい」される方も、少しずつ増えてきている。また、体調不良から欠礼したいという方もおり、時代の流れを感じるようになってきた。

 自分はと言えば、相変わらず年中行事として出し続けているが、こちらから出さなければ頂かない方は、少しずつ失礼させて頂くようにしている。

 調べてみると、年賀状の歴史は結構古く、最古の年賀状は平安時代にさかのぼるらしい。また、年のはじめに、お世話になった方や親族の家を回って挨拶する「年始回り」も同様に広まり、正月はあいさつ回りの人々で道が混雑したそうである。

 江戸時代に入ると付き合いが広くなり、書状で済ませることも多くなり、これが年賀状のルーツと言われているようだ。

 確かに、仕事上だけのお付き合いの方も多いが、多少でもお世話になった方と1枚のはがきで心通うことができるなら、これからも続けて行きたいと思っている。

 「お元気ですか。」の一言でも良いから、自筆の言葉を添えて・・。

 目に見えない思いを、言葉にかえて届けたいものである。

 


【春】上を向いて歩こう〜SING FOR HOPE プロジェクト [LOOK UP TO THE SKY (Sukiyaki)]