行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

ミニトマト

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 育てたことのある方ならご存知だと思うが、一般的にミニトマトは5~6月頃に植えつけ7~8月頃には収穫という印象があると思う。実は、この写真は、昨年の夏に収穫したミニトマトの種子から育ててきたものである。

 わずか1mmほどの小さな種子を脱脂綿の上で発芽させた後、プランターに植え替えて、どこまで育つのか興味本位で育ててきた。さすがに、冬場になってきたので温室の中で育てていたのだが、つい先日黄色い花を咲かせているのを見つけた。

 いくら温室とは言え、夜は0℃近くまで温度が下がるはずだが、その生命力の強さには驚かされるものがある。調べてみると、ミニトマトの原産地は中南米の比較的冷涼で昼夜の温度差が大きい乾燥地なのだそうだ。だから、日本では高温多湿な春~夏ではなく、秋に定植して冬春に収穫する施設栽培がさかんらしい。

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ハクモクレンとサクラ

また、多くの樹木は冬芽という形で、冬越しをする。小さな葉をむき出しにして冬を過ごそうとしても寒さで凍りついたり、鳥や虫に食べられたりして、春を迎えることは難しい。そこで、樹木は厚い衣で葉や蕾を覆う。まるで毛皮を着こんでいるようなものだ。その過ごし方は、長い進化の過程で獲得してきたもので、樹木の種類によって様々な方式があるそうだ。

 そういえば、先日このブログで紹介したモンシロチョウのさなぎたちだが、今は飼育ケースごと外に出している。乾燥させるのは良くないらしいので、時折霧吹きで水分を与えているが、この寒空の下じっと春が来るのを待っているようだ。

 2021年が始まり、今は1年で一番寒い時期を迎えている。その上、2回目の非常事態宣言が発出され、何とも重苦しい日々が続いているが、やがて来る春を心待ちにしたいものだ。今朝の新聞に書かれていた俳人富安風生の句。

 <きびきびと万物寒に入りにけり> 

 極寒は、春遠からじの合図でもあるそうな。


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