行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

物語

清水屋(冷やしたぬきそば) : The 仙台生活・・・仙台の情報発信!!

 先日、昼食にそばを食べようと思って、近所の蕎麦屋に立ち寄った。家の近所には2軒ほど蕎麦屋があるが、ここは比較的大衆的だが味が良いと評判の店だ。

 この日は曇り空で、夏にしてはやや涼しさを感じる程だったが、季節を感じたくて「冷やしたぬき」そばを注文し、手近にあった週刊誌に何気なく目を通し始めた。

 その雑誌は、芸能人のゴシップ記事等をよく取り上げる事の多い雑誌である。ぱらぱらとページをめくっていたところ、コメディアンの萩本欣一氏の連載記事が目に止まった。最新号のようなので、詳細は省くがそのテーマが「物語」だったのである。

 「ぼくは、日々の生活や仕事の中で『物語』という言葉を大切にしている。たとえば、人生で大きな決断を迫られた時、あるいは進む道がいくつかあって、どれかを選ばなければいけない時ー。そういう状況に立たされた時、人生を成功に導くために必要なのは、自分を「物語の主人公」だと思う想像力だと信じているからだ。」

 ・・・という書き出しで始まるその記事の中で、そう信じるようになったきっかけは、お母さんの影響があると書いている。「欽ちゃん」のお母さんは、毎年誕生日のプレゼントに「伝記」を買ってくれたそうだ。「本当はおもちゃが欲しかったのに・・」と思ったが、それでも毎年毎年「日吉丸」だの伝記を読んでいるうちに、人生にはたくさんの大変な事があり、そしてそれを乗り越えていくものなんだといった漠然とした思いが育ったそうだ。

 だから、いざという時にも動じることはなかったし、主人公としてどうふるまって行けば良いか考えていたというのである。

 

 今、自分たちはどんな物語を描いてきたのだろうか。そして、それはこれから、どんな展開となってエンディングを迎えていくのだろうか。

 「冷やしたぬき」そばをすすりながら、ふとそんな事を考えていた。

 

 という事で、学生時代によく聴いたこの曲を・・。


主人公 さだまさし