行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

漂う

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 仕事が終わり、一度家に戻ってから、愛犬の散歩に出かける。

 日中の猛烈な暑さとアスファルトの熱気がまだ残る中、夏の夕暮れが始まる。

 沈みかけた夕焼けの朱色が、暗くなりかけた灰色の雲に混じり、一日がゆっくりと終わろうとしている。

 学生の頃の遠い記憶、今を盛りになくセミの声、ようやく落ち着いてきた生ぬるい空気、明日行く歯医者のこと、先日行ったレストランから見えたレインボーブリッジ、悲しかったこと・嬉しかった事、様々なことが浮かんでは消え、消えては浮かんでくる・・・そう、これはまるで海に浮かんで漂っている感覚と同じだ。

 今日という「今」と、過去から続く「今」と、おそらくこれから続くであろう「今」が、同じ波の上でゆらゆらと揺れている。

 これでいいのかも知れない。

 悔いもせず、あきらめもせず、決して多くを望まず、ただ毎日の「今」を大切にしていくこと・・・そう言えば、このブログの題名は「行雲流水の如く」だったっけ!

 

 


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