行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

一歩前へ

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春の芽ぶき


 前回は、「こんな時こそ外に出よう」と書いたわけだが、どうもそれも危うくなってきた。

 

 「東京都は、今月25日から感染者数が40人超が連続して発生する事態を受け、週末と夜間の外出自粛要請を行った。具体的には、①屋内屋外問わずイベント参加は控える、②平日はできるだけ自宅で仕事を行う、③週末は急ぎではない外出を控える、④夜間外出は控える等である。これと連動するように、神奈川、千葉、埼玉、山梨の近隣4県も、不要・不急の外出の自粛の呼びかけを行った。」(3月27日のニュースより)

 

 パンデミックから始まり、オーバーシュートだのロックダウン等の耳慣れない言葉が飛び交い、緊急非常宣言ぎりぎりという状況の中で、どうも長期戦を覚悟しなければならなくなってきているようだ。

 人は誰でも、つらい事や不安な事があった時は、とにかく一刻でも早く、その状態から逃れたいと思うものである。ただ、今回のコロナ感染症に関しては、もう少し、我々自身の考え方や受け止め方を一歩前へ進める必要がありそうだ。

 

 一つは、この事態が長期化しそうである事を覚悟することだ。だれもが、こんな毎日がはやく収まる事を願っていると思うが、なかなか好転しない事が逆にストレスになっていないだろうか。ここは腹を据えて、長期化するかも知れないという事を、好むと好まざるに関わらず、受け入れる事だ。有事には最悪の事態を想定しておいた方が、いざという時に慌てないですむものである。半年なのか1~2年なのか分からないが、いずれにしても、しばらくは、やっかいなこの感染症と共存していく位の気構えが求められると思う。

 もう一つは、以前にも書いたが正しい情報を得た上で、自分の意志で判断し行動していく事だ。今回のウイルスがやっかいなのは、季節性インフルエンザと違って、だれも経験した事がないという点であるという。感染の仕方から潜伏期間、症状の出方等、今までのものとの単純な比較が難しい。ただ、我々ができうる対応策としては、以前から言われていたマスクの着用と手洗いの励行が有効であること、また、感染拡大を防止するためには「密閉空間」「密集場所」「密接場面」の3つの「密」を避けることが大切である事等が分かってきている。

 

 今は、我々一人ひとりが「必要以上に恐れることなく、正しく向き合っていく姿勢」が求められている。

 


「最後の春休み」- 松任谷由実