ここのところ、毎日がどんよりと過ぎている感じがする。「どんより」というのは、空気が停滞しているというか、明るい見通しが少ないというか、そういう感覚である。
あれ、これはひょっとしてコロナのせい?
考えてみると、毎日のように「国内感染者が〇名を超えました」とか「日経平均株価〇〇円安」や「イベントは当面自粛」などのニュースが流れ、街を歩けば普段はにぎやかな通りもひっそりとしていて活気がない。
こういう日々が連日続いていると、何となく気持ちも沈みがちになるもののようだ。
ただ、そんな中でも、季節は確実に移り変わろうとしている。三寒四温の日が続いていたが、ここにきて春めいた風を感じることが多くなってきた。自転車で職場まで通っているのだが、そんな日はわざとスピードを落として、ゆっくり風を感じたりすることもある。
また、庭先の沈丁花は例年よりだいぶ早くから甘い香りを漂わせていたし、ここのところモクレンやコブシ、そしてソメイヨシノの開花も一気に進んできた。
春の明るい陽射しや白い雲、おだやかな風と花々の美しい彩りや香りなどは、人間が本来持っている感覚を刺激してくるし、元気にしてくれる力を持っているように思う。長い冬が終わり、少しずつ春に変化していくことは、新たなエネルギーが生まれてくるということなのかも知れない。
こんな時こそ、外に出て季節の変化を感じるのが良い。自然に触れながら、自分の感覚に訴えてくるものの声を聴きたいものだ。