行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

ゴミを拾う

 2023年も早いもので、すでに2週間が経過した。今年の正月もいつものように、息子家族が遊びに来たり、館山への初詣に行ったりであっという間に過ぎてしまった。

 例年と比べて特別変わりばえのない、穏やかな1年の始まりとなったが、一つだけ違うとすれば、仕事場に歩いて行く時に「ごみ拾い」を始めたことだろうか?

 特段大した理由があったわけではない。以前、実際にごみ拾いしながら散歩している人を見かけたことはあったし、強いて言えばネットでごみを拾う人の記事を読んだこと位かも知れない。以前から、仕事に行く時は景色を味わったり、実験の事を考えながら歩いていたのだが、もっと有意義に過ごす事は出来ないかと思って、はたと思いついたのが「ごみ拾い」という次第である。

 まず、ごみを拾うためには道具が必要という事で、ごみ拾い用のトングを購入。「ステンレス万能トングストッパー付き」という代物で、値段はなんと316円。

 いつも、仕事に出かける時は背中にリュックを背負い、片手に弁当箱を持っていくので、左手に弁当箱と小さなビニル袋、右手にごみ拾い用トングといういで立ちになる。

 いざ、拾い始めてみると色々な事に気付いたりする。数として多いのはたばこの吸い殻、量として多いのは菓子パンのビニル袋やマスクなどである。菓子パンの方は、おそらく食べ歩きをしながら、不要になったビニル袋をポイ捨てしたと思われ、マスクの方はポケットからの出し入れの際に落としたのではないかと思われる。その他、コンビニのレシートや丸めたティッシュなども多い。

 自分の持っているビニル袋は、あまり大きくないので、基本的にペットボトルや大型のごみは拾っていない。また、あくまでも歩いている途中で拾うので、道路の反対側にあるものまでは手を出していない。

 片道約30分程度歩くと大体ビニル袋は一杯になるので、お昼の弁当を買うコンビニでゴミを捨てさせてもらっている。やはり、駅に近くなるほどごみは多くなる傾向がある。

 始めたばかりでおこがましいが、ごみを拾う事で、ほんのちょっぴりだけ社会の役に立てているような気持を感じる事が出来る。(何億分の1、何百億分の1だけ、街がきれいになったかも知れない。)

 正直言うと、今はまだごみを拾いながらも周囲の目線が気になってしまうことがある。別段悪い事をしているわけではないのに、どこかに気恥ずかしさのようなものを感じてしまっている自分がいる。近い将来、ごみを拾うことが特段当たり前の事のように思えるまで、細く長く続けて行こうかと思っている。

<マイ ギャラリー>

現代産業科学館の夕景

<MY Faborite Songs>

Ian & Sylvia 「Four Strong Winds


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 最近、海外ではジェフ・ベック国内では元YMO高橋幸宏氏の訃報を耳にしたが、昨年12月には「イアン&シルビア」のイアン・タイソン氏が亡くなった。

 カナダのフォークシンガーで、ボブ・ディランニール・ヤング、ジュディ・コリンズなど多くのミュージシャンに影響を与えたと言われている。彼が作曲したこの「Four Strong Winds」は、特にニール・ヤングがカバーした事で、むしろそちらの方で聞いたことがある方もいるかも知れない。

 「4つの強い風」とは、季節ごとに東西南北から吹く風のことで、季節の移り変わりとその厳しさを歌ったものである。季節毎に移動する労働者たちが、恋人や家族との再会を夢見ているという恋の歌でもある。

 こちらは、ニール・ヤングによるカバー。(with Willie Nelson)


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