行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

セミの鳴かない夏?

アブラゼミ | 昆虫図鑑   

 地域によって異なると思うが、自分の住んでいる千葉県市川市では8月になってようやくアブラゼミが鳴き始めた。しかしながら、かつては大量のセミたちが、競い合うように鳴いていた記憶から、最近その数は減っているように感じている。

 自宅の前には小さな梨畑があって(市川市は梨の名産地でもある)、時折消毒液を散布している事も関係していると思うが、セミの減少や分布の変化(都市部におけるクマゼミの増加等)は全国的な傾向にあるらしい。

 また、今年7月の平均気温は、1898年の統計開始以来「最も暑い7月」となったという。これは記録的猛暑となった昨年を2年連続更新しているそうだ。

 最近は最高気温35度36度等と言われても驚かなくなってきたが、たまに33度と聞くと「あっ、今日は涼しいな」と思ったりする。子どもの頃、虫取り網を持ってセミを追いかけていた頃や、窓を全開にして「うちわ」で扇ぎながら昼寝していた頃とは隔世の感がある。

 この他、今年は東北地方を中心にした大雨や地震などが続いているが、 先日の台風5号は太平洋側から日本海側へ横断するという大変珍しい経路であった。太平洋高気圧だの海水温の上昇などが大きく影響しているらしいが、昔学校で習った一般的な「台風の経路」の常識が、通用しなくなってきている。


 「地球温暖化」というの言葉をよく耳にするようになってきたのは、いつ頃からだっただろう?

 調べてみると、「温暖化」あるいは「地球温暖化」という言葉が、使われるようになったのは1970年代になってからであり、1985年にオーストリアのフィラハで開催された世界会議をきっかけに、大きく取り上げられることになったそうだ。

 また、温暖化の主な原因が、人間が排出する「温室効果ガス」つまり「二酸化炭素など」の可能性が極めて高いと言われている事も周知の事実である。

 しかしながら、すでに50年以上経過した現在も世界の二酸化炭素の量は増え続けているらしい。

大気中二酸化炭素の世界平均濃度の経年変化

 今の、若い世代の人たちは、こういう気象の変化をどのようにとらえているのだろうか?そもそも「変化」としてとらえているのだろうか?

 「昔は良かった」と愚痴るのが年寄りの口ぐせだが、明らかに昔と違うことを経験知として肌で感じ取る事ができるのは、高齢者の特権でもある。

 現実問題としてこのような異常な暑さが続くと、「少しずつ変わっていくことの怖さ」を感じたりする。

 いずれ、都市部では「セミの鳴かない日」というのが来るのかもしれない。

<My Faborite Songs>

  Comment te dire adieu(さよならを教えて)フランソワーズ アルディ

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 1968年、フランスのフランソワーズ・アルディの曲として、当時日本でもヒットした。元歌は、1966年アメリカの女性歌手マーガレット・ホワイティングの「It Hurts to say goodbye」という曲で、軽快でおしゃれな感じの曲として生まれ変わったのだと言う。

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  実は、我がバンドのベースの佐藤さんが、この曲が大好きでレパートリーとして取り入れる事になったのだが、全曲フランス語というのはハードルが高くて、一部日本語訳を取り入れる事にした。興味のある方はRiversの方でアップしているので、良かったら聞いてみて下さい。