行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

机の上

乱雑な机の上

 

  我が家には、狭いながらも自分用の仕事部屋がある。といっても、ここは元々息子の部屋だったところで、息子がひとり立ちしてから、ちゃっかり自分用の仕事部屋にさせてもらったものである。息子のベッドを処分して、ギターや書物その他自分の荷物を持ち込み、壁にはポスターなぞ貼ったりして自分の部屋らしくしてきた。

 また、机と椅子は、昔息子が小学校から使っていた学習机と椅子だったので、家具屋でそれなりのものを購入した。

 机の上には、中央にパソコンを配置してその両脇に小さなスピーカー、左側に照明、右側にはペン立てや小さなカレンダーなどが置いてある。

 ところで、問題は整理されていない書類の山である。

 今、現在自分の生活は、仕事と趣味のほかにオオムラサキNPOや人権がらみの仕事などを入れて、概ね4つの事を行っている。それぞれに書類だの関係資料があるのだが、一つの事が忙しくなってくると、資料の上に別な資料を山積みするという事態になってくる。本来なら、それぞれをきちんと整理して、その都度ファイリングしておけば良いのだが、自慢ではないが、元来整理整頓は苦手なのである。

 一見雑然としていても、概ねどこに何があるかは分かっているので、さほど困ることはないとうそぶいているし、実際自分の机の上の状態は、自分の頭の中の状態と同じであると思っている。

 ただ、それでもいよいよ忙しくなってきて、一つの山の中に幾つかの書類が混在してくるようになると、書類のありかを探すのに四苦八苦するようになってくる。探すのに時間がかかってイライラするし、頭の中も整理がつかずカオスに陥っているのである。こうなってくると、そろそろ限界である。

 いよいよ重い腰を上げて片付けを始めることになる。

 いざ、整理を始めると、思った以上に捨てるものが多いという事に気づく。たくさんの書類があっても、重複するものがあったり、本当に必要なものは意外に少ないのである。感覚的は、半分以上は処分する事になる。

 これは、人にもよるのかもしれないが、人のキャバに見合った量というものがあるのだと思う。そして、片付けが終わると、気持ちもスッキリするのも毎度の事である。

 机の上は、その時その時の自身を映し出している。

<My Favorite Songs>

伊勢正三作<イルカ×伊勢正三

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 自分のバンドでは、ここ数年ずっと洋楽を中心にやってきたが、ふと昔のフォークソングなどを聴きたくなることがある。元来、伊勢正三の声と描く世界が好きで、昔から聴いていたが、今回は伊勢正三がイルカに提供した4曲である。

 実は、イルカという人の歌をじっくり聴くということは少なかったのだが、今あらためて聴いてみると、彼女のファンが多いというのも頷けると思った。

 彼女の素朴な歌い方と、伊勢正三の詩の世界が融合して、一つの物語が出来上がっているように感じた。