行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

「サン・エティエンヌの草原」  メリー・ホプキン

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 ある年齢より上の方なら、おそらくほとんどの方がこの人の名前を聞いたことがあるだろう。「Those Were The Days(悲しき天使)」や「Good bye」等は、1960年代後半に世界的ヒット曲となった。当時、ビートルズが設立したアップルレコードから、新人歌手としてデビューし、ポールマッカートニーのプロデュースということでも話題を集めたと記憶している。

 ただ、自分もその程度の認識しか持っていなかったのだが、先日YouTbeで、はじめてこの曲を聴いた時、その美しい旋律とメリー・ホプキンの透明な歌声に、思わず聞き入ってしまった。戦争によって二度と帰らぬ人となった恋人を歌った愛の歌である。

 まるで、広い砂浜の中から一粒の宝石を見つけたような気持になった。

 

The Fields of St.Etienne

Through the fields of St Etienne
Amidst the corn I wonder
In my hand an ear of corn
The morning dew has kissed

Here beneath the skies
I lay with my lover
While the summer winds gave it clouds of war

Au revoir my love
Though the reasons pass me
Why we can't remain in the fields of St. Etienne

Weaving proudly, singing loudly
Being young and foolish

He was going never knowing
He would not return
Singing songs of war
Filled fith God and country
Marching down the road with the boys that day

Au revoir my love
Though the reasons pass me
Why we can't remain in the fields of St. Etienne
(Repeat *)
La La La La ....

サン・エティエンヌの草原を抜け
とうもろこし畑の間を歩く
朝霧にぬれた穂を手にして
この同じ空の下
恋人の傍らに横たわったあのころ
夏の風は戦争と言う名の雲を集めていた

もう帰らない愛
わかってはいるのだけれど、
どうして、ふたり、あのままでいられなかったの?
このサン・エティエンヌの草原に

誇らしげに手を振り 大声で歌い
幼く、愚かしく、
二度と帰れぬとは知らず発って行ったあの人
神の名と愛国に彩られた歌を歌い
あの日、沢山の少年たちと並んで行進していた。

(フランス語)さようなら 私の愛
解ってはいるのだけれど
どうして、ふたり、戻れないの?
この サン・エティエンヌの草原に

さようなら 愛しい人
解ってはいるのだけれど
どうして、ふたり戻れないの?
この サン・エティエンヌの草原に・・