行雲流水の如く

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半夏生

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奈良 岡田の谷の半夏生

 2020年の7月1日は半夏生(はんげしょう)というそうだ。半夏生という言葉自体は、どこかで聞いた事があるような、ないようなぼんやりした記憶しかないの多少調べてみた。

 半夏生は、夏至から10日目頃を言うそうで、昔から「田植えは夏至の後、半夏生の前までに終わらせる。」という言い伝えがあって、半夏生よりも後になると、秋の収穫量が減ってしまうとされてきたらしい。

 また、半夏生は「物忌みの日」とも言われ、半夏生の5日間は働くことを忌み、天から毒が降るので井戸にふたをし、この日に採った野菜も食べてはいけないと言われていた。これは、田植えで疲れた体を休めるための昔の人の知恵だといわれている。

 半夏生と言う名前は、「半夏(カラスノビシャク)」「ハンゲショウ」という植物から来ているという説もある。(2つは全く異なる植物らしい)

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半夏(カラスノビシャク)と半夏生

 また、関西地方ではタコを食べる習慣があると言う。「タコは多幸につながる」「タコの足のようにしっかり根付くように」という、いわば縁起物なのだろう。

 こういった、古来言い伝えられて来た伝承には、長年にわたる経験値から生まれてきたものであることはある程度想像がつく。そして、それが伝承として人々の間に言い伝えられるようになるまでには、実に多くの失敗や苦悩が背景にあるのだろう。

 

 古来、古の人々の言葉や歴史には、教えられる事が多い。過去をふり返る事は、今の自分や未来の自分を予見する際の大きなよりどころとなりうる。それは先人からのメッセージとも言えるだろう。もう少し、過去の言葉や歴史に目を向けてみようか。

 ふと、自分の人生の半夏生はいつなのだろうと言う考えが、心をよぎった。

 


*** "Rhythm of the Rain" Lyrics - The Cascades