行雲流水の如く

-Re-Start From 65 Years Old-

お気に入りの店

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 誰にでもお気に入りの店というものはあるだろう。店の種類にもよるが、品ぞろえが良いとか、値段が安いとか、自分の好みの物が置いてあるとか・・・・etc.

 ところで、飲食店(定食屋、料理屋、レストラン等)の場合はどうだろう?

 「美味い、安い、早い」はどこかの牛丼屋だが、この3つは確かに人が好む店の条件としては大きいと思う。特に、昼時は、食事にあまり時間やお金をかけたくないサラリーマンや高齢者等をよく見かけるし、あの味は、しばらくすると無性に食べたくなる味でもある。

 ただ、一般的な食堂やレストランの場合は、これにいくつかの付加条件が必要であるように思う。自分にとっての条件とは、「心配り」のようなものである。

 例えば、入店した際の「いらっしゃ~い」や「いらっしゃいませ」の挨拶。笑顔での出迎えや元気な対応は気持ちの良いものである。口先だけの笑顔やあいさつは、すぐに見抜かれてしまう。

 座席についてから注文にいたるまでの時間も結構重要である。最近は、押しボタン式になっている店も多いが、そうでない場合は、こちらの合図にすぐに反応してくれるとうれしい。誰もが経験あると思うが、ここで中々注文を取りに来ない店だと、すでに来店したことを後悔しはじめてしまうものだ。

 料理はできるだけ早い方が良いが、例えば中華料理などでは、提供する料理の順番が大事で、ご飯と一緒に提供してほしい料理もあるのだが、料理ばかりが先に出てきてしまうことがある。アルコールを飲んでいる時とそうでない時の食事の仕方も異なるので、ご飯を出すタイミングは客に確認してほしいものである。

 また、店の込み具合にもよるが、食べ終わった食器は、適宜下げてもらいたいものだ。食後のお茶やコーヒーなどを飲む際には、テーブルの上には何もない方が気持ちが良い。

 

 自分は、このような飲食店では、一人一人のスタッフの責任感と店全体に気を配るリーダー役が必要なのではないかと思っている。

 例えば、スタッフは少なくとも自分が担当した客については、接客~オーダー・料理提供~見送りまで責任を持って対応してほしい。今、客が何を求めているか、オーダーしたいのか、ご飯のおかわりをしたいのか、お茶がほしいのか等への目配りが必要である。また、リーダーは自分の担当だけでなく、店全体の客の動向への目配りが求められるように思う。

 実は、自分のお気に入りの定食屋では、おかみさんがこの役を果たしてくれている。自身も接客をして忙しく動き回っているが、自分たちのテーブルにお茶が出ていないと「〇番テーブル、お茶出てないよー」と全体に声をかけ、ご飯のお代わりやお茶のお代わりを必ず聞きに来てくれる。会計時には「寒くなりましたねー」などと声をかけながら、帰り際にはかならず「いつもありがとうございます。また、おいで下さい」と声をかけてくれるのである。

 決して高級なレストランではない街の定食屋だが、私のお気に入りの店は、こういう店である。

 


Smile - Charles Chaplin - Michael Jackson (Lyrics)