昨年も、ちょうどこの時期だったが、我がバンドRiversのベースの佐藤さんの作品が、優秀賞に入選したとのことで、東京都美術館にやってきた。
「白亜展」とは、白亜美術協会が主催する美術展示会で、公募による一般市民の方のための美術展である。一般の方の作品とはいえ、そのレベルは非常に高く、自分のような素人には、ただただため息が出るような作品が多い。
なお、上記の作品のうち、下の双子の子どもたちを描いたのも、佐藤さんの別の作品である。シンプルな作品だが、子どもたちの自然な表情の中に、佐藤さんの優しい眼差しが感じられる。
美術館を出た後、今年も浅草に向かい、ホテルのレストランでランチを頂いた。
メインディッシュは5種類の中から1つ選ぶシステムで、自分たちは和食を選んだので鯛のカルパッチョと茶碗蒸しが順番に出てきた。
左がメインディッシュに選んだ「ちらし寿司」で、他に揚げ栗や秋刀魚のやわらか煮、笹巻麩などが添えられている。右がデザートで7種類位あるデザートワゴンから3つ選ぶことできた。この他に、食前酒と食後の飲み物がついて3,500円は結構お得だったと思う。一つ一つの食事がていねいに作られており、大変美味しかった。
今年は、かつてないほどの猛暑が続いていたが、一昨日あたりから気温が下がり、心地よい風を感じることのできる一日であった。「暑さ寒さも彼岸まで」というが、まさしくその通りになった。
私たちの日々の暮らしは、こんな季節のちょっとした変化で、大きく変わるものなのだという事を実感した一日でもあった。
<My Favorite Songs>
前回、日野てる子と西田佐知子を取りあげたのだが、今回も昭和歌謡を取り上げてみることにする。特に、自分の小学校から中学校時代に聞いていた音楽というものが、現在の自分の音楽体験のルーツのようなものになっている。
1966年4月に発売された黒沢明とロス・プリモスのデビューシングル。当初はB面の曲だったそうだが、深夜ラジオなどで少しずつ知名度があがり、1968年1月にはオリコンチャート1位を獲得した。当時、自分は中学生だったが、流れるようなメロディと耳に残る歌詞が、子ども心に妙に焼き付いている。グループサウンズや加山雄三などが台頭していた時代に、大人のムード歌謡を知るきっかけになった歌である。
伊東ゆかり「小指の思い出」
1967年発売された伊東ゆかりのシングル。この年の「日本レコード大賞」で歌唱賞を受賞、「紅白歌合戦」でもこの楽曲を歌っている。伊東ゆかりの歌手歴は長く、11歳の時に「かたみの十字架/クワイ河マーチ」でデビューしている。
中尾ミエ、園まりと3人でスパーク3人組を結成し、「シャボン玉ホリデー」などに出演するなどして、徐々に知名度が上がっていったそうだ。決して美声ではないと思うが、少し鼻にかかったようなその歌声は、誰からも愛されていたのではないかと思う。「あなたが噛んだ小指が痛い」という歌詞が、印象的であった。