いつの世も新しく生まれてくる言葉があり、反対に廃れていく言葉がある。テレビやSNSで使われる言葉の中に、意味のよく分からない言葉が使われることが多くなってきた。「多分こんな意味だろう」と勝手に解釈を加えて理解したつもりになる事もあるが、大半はほとんどよく分からない💦
それでも、たまに気になった言葉を調べたりすることもあって、今回はそんな言葉たちを取り上げてみた。
【せんべろ】
1,000円ちょっとで、気の利いたおつまみをつまんで、お酒を2~3杯飲める店という意味で使われている。1,980年代頃から使われているようで、中島らも氏の身内言葉が広がったとの記述もある。
【ルイボス】
ルイボスティーとして使われることが多く、南アフリカでとれるマメ科の低木からとれるお茶のこと。ノンカフェインという事で、小さい子どもや妊婦さんでも安心して飲めると、日本でも評判が高いらしい。実は、我が家でも数年前から飲んでいたのだが、意味はよく知らなかったというわけだ。
【バズる】
ネットやSNSなどで急に話題にあがって注目が集まること。Buzzとは、本来英語で蜂がぶんぶん群がるように、一つの話題に多くの人が集まることを指すのだそうだ。昔、日産スカイラインのCMソング「ケンとメリー~愛と風のように」を歌っていたバンドの名前がBuzzだったっけ。
【草】
これもネットやSNSで使われる表現で、「笑い」を意味している。以前は、文章の末尾に(笑)とつけていたが、そのうち(藁)→(WARAI) →(W)と簡略化され、大爆笑を表す表現として(WWWWWW)となり、これが草原に見えることから(草)と表現されるようになったそうである。
【推し】
元来、推薦するという意味であるが、アイドルおたくたちの間でグループの中で一番好きなメンバーを「一推しメンバー」と表現されるようになり、それが「推しメン」、さらに簡略化されて「推し」になったとのこと。
【エモい】
「感情が揺さぶられて、なんとも言い表せない気持ちになること」で、どうも語源は英語のEmotional(感情的、情緒的)からきているようだ。音楽業界で1980年代頃から使われはじめ、三省堂が主催する「今年の新語2016」に選ばれているとの事。
きりがないので、これ位にしておくが、概ね①SNSや仲の良いグループ内で使われていた言葉が広まっていったもの(バズる、推し、草)②有名人(俳優や芸人など)が使っていた言葉(おっはー、倍返しだ!、神ってる!)③造語や略語(SDG's、ググる、マンボウ<蔓延防止等重点措置>)などが多いような気がする。
元来、こういったはやり言葉は、今までにない新しい感覚や内容を表現するには都合が良いが、流行が終わってしまった言葉は「死語」と呼ばれ、葬られてしまう。
(花金<花の金曜日>、アベック<カップル>、写メ<スクショ>、チョッキ<ベスト>、チャンネル回す<変える> 等々)
今さら若ぶってはやり言葉を、あえて使うつもりはないが、これを機会に自分にとっての「言葉」の意味を少し考えてみる事は、必要かも知れない。
<マイ ギャラリー>
<My Favorite Songs>
「銀の鎖」 ザ・リンド&リンダース
最近、Youtubeで日本のグループ・サウンズの曲を聴く事があって、偶然見つけた曲の一つである。調べてみると、1965年に大阪で結成されたグループで、元々はジャズバンドだったが、GS路線のバンドに転向していったらしい。
当時人気を博していたフォーク・クルセダースが「戦争は知らない」という曲を取り上げているが、この曲はこのバンドでギター担当だった加藤ヒロシという人が作曲したものだと知ってびっくり!
「戦争は知らない」 ザ・フォーク・クルセダース
決して、大ヒットしたわけではないが、当時フォークソングをかじっていた人たちなら、だれもが一度は口ずさんだのではないだろうか?
今、ウクライナでの戦争のニュースを目にすると、シンプルに心に訴えてくるものがある。ちなみに、作詞は寺山修二である。
戦争は知らない 作詞:寺山修二 作曲:加藤宏史
野に咲く花の名前は知らない
だけども野に咲く花が好き
帽子にいっぱい摘みゆけば
なぜか涙が 涙が出るの
戦争の日々を何も知らない
だけど私に父はいない
父を想えば あゝ荒野に
赤い夕陽が 夕陽が沈む
戦さで死んだ悲しい父さん
私はあなたの娘です
二十年後のこの故郷で
明日お嫁に お嫁に行くの
見ていて下さい 遙かな父さん
いわし雲とぶ空の下
戦さ知らずに二十才になって
嫁いで母に 母になるの
野に咲く花の名前は知らない
だけども野に咲く花が好き
帽子にいっぱい摘みゆけば
なぜか涙が 涙が出るの